両建てとは、同じ通貨ペアに対して、同時に売りと買いのポジションを持つことを言います。両建てのメリットは以下のようなものがあります。
ヘッジ効果
両建ては、相場が急激に変動した場合に、一方のポジションで損失が出ても、もう一方のポジションで利益を得ることができます。このように、損失を抑えることができるため、リスクヘッジの効果が期待できます。
スキャルピング効果
両建てをすることで、短時間で繰り返し利益を得るスキャルピング戦略を行うことができます。例えば、相場が上がると予想して買いポジションを取り、同時に下がると予想して売りポジションを取ることで、小さな利益を繰り返し得ることができます。
為替レートに左右されない収益
両建てを行うことで、通貨の為替レートに左右されない収益を得ることができます。例えば、日本円と米ドルの両建てを行う場合、日本円と米ドルの為替レートがどのように変動しようとも、日本円と米ドルの両方のポジションで利益を得ることができます。
ただし、両建てには以下のようなデメリットもあります。
スプレッドや手数料による損失
両建てをすることで、スプレッドや手数料が発生するため、それらの損失が発生する可能性があります。
利益の削減
一方のポジションで利益を出した場合でも、もう一方のポジションが損失を出していると、その損失が利益を削減する可能性があります。
レバレッジを掛けた場合のリスク
両建てをする場合にレバレッジを掛けて取引をすると、その分リスクも高くなるため、慎重に取引を行う必要があります。
総じて言えることは、両建てはリスクヘッジやスキャルピングなどの効果が期待できる一方、スプレッドや手数料による損失、利益の削減、レバレッジを掛けた場合のリスクなど、デメリットも存在することを忘れてはいけません。また、両建ては取引戦略としては比較的高度なもので、初心者には向かない場合もあります。したがって、十分にリスクを理解した上で、慎重に取引を行う必要があります。
なお、FX会社によっては、両建てが禁止されている場合もあります。その場合は、別の取引方法を選択する必要があります。また、両建ては法律や規制によって禁止される場合があるため、地域や国によっては、両建てをすることができない場合もあります。