パチンコで勝った人と負けた人のそれぞれの金額を合計すると、負けた人の合計の方が多いですね。
差額はパチンコ店に入っているのですから。
では、どれぐらいの割合がパチンコ店にはいっているのでしょうか?
パチンコの期待値を計算してみる
パチンコの期待値とは、払った分のうち何%が戻ってくると期待できるかという割合を言います。
今から25年ほど前の話ですが、パチンコ店の専務と話をする機会がありました。
専務は「パチンコ台は1台につき時給500円」とおっしゃってました。
パチンコ台にお客がすわっていると1時間に500円がお店に入ってくるそうです。
パチンコ台それぞれにお客さんが何時間すわっているかがわかると、それに500を掛けた数字がお店の収入になるということです。
今はもう少し多くなっているでしょうから、今回はパチンコ台1台の時給を1,000円として期待値を計算してみましょう。
パチンコ台は、1分間に100発以上の打ち出しはできないようになっています。
とりあえず、1分間に100発打てると仮定します。
そうすると、1時間に6,000発打つことになりますね。
「パチンコ台1台の時給を1,000円」ということは、この間に1,000円分のパチンコ玉が吸い取られるわけです。
パチンコ玉1個が4円ですから、1,000円で250個です。
6,000発打つ間に250個がなくなるわけです。
そうすると期待値は
〔(6000-250)÷6000〕×100(%)≒95.8%
他のギャンブルはどうなのか
公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇など)は期待値が70%程度です。
それに比べればずいぶん期待値が高い気がします。
でもパチンコは1時間に6,000回も勝負をするわけです。
競馬は1日12レースですから12回です。
いくら期待値が高くても勝負する回数が増えれば、結局は元締めに吸い取られるんですね。
江戸時代の丁半バクチは、勝った人から1割程度の寺銭を取っていたといいます。
ということは期待値は95%だったのです(負けた人からは取っていないので)。
自由競争でギャンブルをやる場合、元締めの取り分はせいぜい5%程度になってしまうということでしょうか。
麻雀の場合、場代がなければ期待値は100%です。
だれかの負けは必ず誰かの勝ちになります。
さてFXはどうでしょう。
ほとんど麻雀に近いのではないでしょうか。
FX業者の取り分はスプレッド分と言えますから、
円ドルのスプレッドを1銭、1ドルを110円、レバレッジを100倍として計算してみます。
期待値は
〔(11,000-100)÷11,000〕×100(%)≒99.1%
日本のFXはレバレッジが25倍までですから、期待値はもっと大きくなります。
これらの数字を見る限りギャンブルなんてやっている場合じゃないです。
やるなら断然FXです。
FXをギャンブルと同じテーブルで論じることに避難を浴びそうですが・・・